〈豪華寝台列車〉瑞風デビュー
沿線歓迎「いつか乗りたい」
《2017.06.17/毎日新聞》
引用元/https://mainichi.jp/articles/20170617/k00/00e/040/282000c
「走るホテル」と言われるJR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」が17日、デビューした。
乗客は「歴史的な列車」の一番乗りに満足し、疾走するダークグリーンの車体が見えると停車駅や沿線住民から歓迎の声が上がった。
今回が新婚旅行という大阪府吹田市の主婦・小林あやかさん(39)夫婦は前日に結婚したばかり。
2人は2015年2月、運行終了間近だった寝台特急「トワイライトエクスプレス」(大阪‐札幌)で知り合い「もう一度乗りたい」と思っていたという。
瑞風はこの寝台特急の車体色などを引き継いでおり、小林さんは「歴史的な列車に乗せてもらい、すごくうれしい。特別な時間と空間を楽しみたい」と幸せそうに話し瑞風に乗り込んだ。
大阪駅のホームには多くの鉄道ファンが集まった。
兵庫県西宮市の小学6年生・北本至さん(11)は瑞風をバックに笑顔で記念撮影。
「意外に大きいと感じた。電車好きなので、いつか乗ってみたい」と話した。
京都駅でも出発式があり、立ち寄り先の城崎温泉駅(兵庫県豊岡市)へ向かった。
デビューした瑞風の最初の旅程は「文豪と維新の歴史をたどる旅」と題した山陰線下りコース。
オープンキッチンの食堂車で昼食の京料理を味わい、城崎温泉駅で下車して温泉街を巡る。
皇族が宿泊した旅館や作家・志賀直哉が滞在した部屋を見学し、伝統工芸品の製作を体験する。
香住(かすみ)駅(同県香美町)ホームには約40分間停車し、初日のこの日は地元住民が傘踊りなどでおもてなし。
夕食は車内で楽しみ、夜は豪華な部屋やラウンジカー・展望車で過ごせる。
2日目は萩焼の工房や、吉田松陰ゆかりの地を訪ねる。
豪華設備や立ち寄り先に加え、途中のビューポイントである余部橋梁(きょうりょう)(同町)や萩反射炉(山口県萩市)を車窓から眺められる「クルーズトレイン」ならではの魅力もある。
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